2011年7月7日木曜日

【今、テレビ東京系のドラマが熱い!「モテキ」「鈴木先生」】

「『テレビ東京』でドラマ」と言うと「えっ。ドラマなんてやってるの?」と言う方も多いかも知れない。はい。やっております。しかも、かなり秀作のラインナップだ。

元々、時代劇などを見かける事が多かったテレビ東京が、若者世代からをターゲットにしたドラマを始めたのは、2005年からの「ドラマ24」(金曜24:12~)つまり深夜枠だろうか。「ローカル局でしかも深夜枠と来たらどれほどチープだろう」と思われる向きもあるかも知れないが、なかなかどうして、映画並みのクオリティだ。

キャストは有名俳優だし、製作も邦画ファン、ドラマファンにはお馴染みの監督が行っている物が多く、しかも、深夜だからハッチャケている。

2010年7月期に放映された「モテキ」(森山未來・主演、大根仁・脚本・監督)は、視聴率は軒並み2~3%台だったものの流行語大賞にノミネートされ、2011年9月にはついに映画化が決定した。(現在は「パルコ・グランバザール」とコラボCM中)

また、2010年から開始された月曜22時枠もドラマファンには高い評価を受けている。この6月まで放映されていた「鈴木先生」(長谷川博己・主演、古沢良太(他)・脚本)も、勢いのある演出、独特のカメラワーク、役者さんたちの表情豊かな演技で高評価。毎週、抜けられないスリル感で楽しみな作品だった。

ドラマというのは、役者の事務所と製作側の「馴れ合い」のような物が見えてくると面白くなくなってくる。キャスティングや主題歌のゴリ押し、出演者の評価に有利そうな脚本の変更など、何処かの局の9時枠のように「あの事務所の人が主人公だから大した内容にならないよね」と言われるようになったらお終いだ。

その点、テレビ東京のドラマには、そういった「しがらみ」の無い潔さが感じられる。視聴率に拘らない(拘っているんだろうけれども)実験的面白さの中で役者さんたちも伸び伸びと楽しく演じている空気。そういうエネルギーが視聴者に伝わるのだ。

残念なのは、全国放送ではない、という事である。放送月日や時間が遅れている地域もあるようだが、全く放送のない地域もあるらしい。これは、本当に「もったいない」事だ。

ちなみに、現在「モテキ」は毎週日曜23:30から、「鈴木先生」は土曜22時から、BSジャパンで再放送中である。見逃した方、見てみたい方でBSの入る環境にいる方は、ぜひ。


これから始まる7月期ドラマは、月曜22時枠は、福田沙紀剛力彩芽のW主演で、性別の判別が出来ない特殊な遺伝子の元で生まれた主人公たちを取り巻く物語を描く「IS(アイエス)~男でも女でもない性~」(7月18日開始)。

「ドラマ24」枠は、山田孝之主演で、お人良しの青年が村を救うために仲間と「薬草」を求めて旅をするローコスト冒険ドラマ「勇者ヨシヒコと魔王の城」(7月8日開始)。






どちらも、設定からして期待できるドラマになりそうな予感がする。

2011年7月6日水曜日

【スピルバーグの世界を懐かしく楽しむ『SUPER8』(スーパーエイト)の魅力】

「趣味は映画を見る事」と履歴書に書いて「スピルバーグが好きです」と言うと、「こいつ、どうせスピルバーグしか知らないんだろ」と思われるから止めた方がいい。』という話を聞いた事があるが、スピルバーグが好きで何が悪い。筆者はスピルバーグが好きである。






スピルバーグの世界には、どこかしら救いがある。それは、「ET.」のようなファンタジー系の作品のみならず、「シンドラーのリスト」のような社会派作品、「ポルターガイスト」のようなホラーでさえそうなのだ。ラストにホッとできる甘さがある。

また、スピルバーグの世界には夢がある。大人不在の中で成長していく子供が描かれることが多いのもスピルバーグ作品の特徴の1つだが、その過程で現われる不思議体験が、何故か見る者の郷愁を誘うのである。

「SUPER8」の中でも、子供たちは子供たちの世界の中で成長を遂げていく。作品の中で起こる様々な出来事は誰しも体験できるような事ではないけれども、みんなで何かに夢中になったり、親に内緒で何処かに出かけたり、そんな体験は懐かしく思い出す事が出来る。

「未知との遭遇」「ET.」など、スピルバーグの昔のSFファンタジー作品を愛する人たちは、この作品の中に「懐かしいスピルバーグ」をたくさん見つける事が出来るだろう。

「スピルバーグが好き」という貴方こそが心から楽しめる1本。監督・脚本のJ・J・エイブラムスが愛するスピルバーグの世界を再現した1本。「SUPER8」は、そんな映画だった。

・SUPER8 公式サイト (2011年6月24日より全国絶賛公開中)


(文:久風子)

2011年7月5日火曜日

【データ放送体験・日本テレビドラマ「ピースボート-Piece Vote-」を見てみた】

日本テレビで7月4日深夜(実質は5日0時18分)から、新ドラマ「ピースボート-Piece Vote-」が開始された。

ストーリーは、突然、意図せずに貨物船に乗せられた7人の若者たちが、命がけのサバイバルゲームに巻き込まれていくサスペンス。主演はこれがドラマ初主演となる濱田岳。他にも細田よしひこ、平愛梨、関めぐみなどドラマや映画で御馴染みの若手俳優が顔を揃えている。


このドラマ、出演者や内容だけではなく、「データ放送サービスを使って視聴者のコメントがテレビ画面にリアルタイムで反映される」という初の試みが話題となっている。パソコン、携帯、Twitterなどで投稿すると、そのコメントが画面に流れる仕組みだ。

実際にはコメントの内容は確認してから流しているようなので、即時反映されるわけではないが、同じドラマを見ている人たちとの一体感をライブ感覚で楽しむ事が出来る。

普段からツイッターで実況しながらドラマを見ている人たちは多いわけだが、それがテレビ画面に現われるというのは見ていて面白い。

コメント投稿には、公式サイトにアクセスして投稿フォームからコメントする方法と、Twitterから投稿する方法がある。

しかし、昨日の放送で筆者のツイッターでのつぶやきは全く反映されなかった。投稿には、細かいルールがあるらしい。

・20文字以内でないと反映されない。
・ハッシュタグ「#piecevote」を付けないと反映されない。
・返信(@)を含む投稿、RTを含む投稿は反映されない。
・絵文字や半角文字は反映されない。

とりあえず、ルールはこんなところ。昨日は初のことだからか特に反映されるのが遅かった気がするので、来週は短文で投稿してみようと思う。

ニコ生動画を見ている人は、それをテレビ画面で見ている印象かも知れない。もっとも、表示されるのは3件まで。画面が文字でいっぱいになることはない。

肝心のストーリーはというと・・・映画やドラマをたくさん見ている人にとっては、既視感のあるストーリーに思えるという声も大きかった。まあ、まだ始まったばかりである。細かいことに拘らず、とりあえず、新しい試みを楽しんでみよう。

・「ピースボート-Piece Vote-」公式サイト

(文:久風子)

2011年7月4日月曜日

【フジテレビドラマ「マルモのおきて」最終回視聴率23.9%!次期ドラマ「イケメン☆パラダイス」にもコラボ出演】

フジテレビ日曜21時「ドラマチックサンデー」枠で昨日3日放映された「マルモのおきて」最終回の平均視聴率 は、23.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが解った。(最高視聴率は27.5%)

同時間に放送されているTBSの大ヒットドラマ日曜劇場「JIN-仁-」の影響もあり、「マルモのおきて」の初回視聴率は11.6%。「JIN」の最終回は先週すでに終了しているため、録画していた視聴者のオンタイム視聴があったのだろう。大健闘の数字である。

子役の芦田愛菜ちゃん人気もあり、阿部サダヲの民放初主演ドラマという話題性も手伝って、開始前から注目された部分もあったが、心温まるストーリーや安心して見ることが出来る優しい演出など、堅実なドラマ作りが人気に繋がったと言えよう。

ドラマの本質は、やはり人気役者を揃えて持ち上げるストーリーを作ることではなく、視聴者の共感を呼ぶストーリー作りにあるのだと再認識させてもらえる良いドラマだった。

昨日の放送中には、10日スタートの次期ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」に主演する「AKB48」の前田敦子、共演の中村蒼、三浦翔平がコラボ出演するという演出もあった。同じく「イケメン☆パラダイス」の初回には、芦田愛菜ちゃんと鈴木福くんがコラボ出演する予定。

番組のエンディングでは、スペシャルドラマの放送決定告知もあり、ファンにとっては再びこのドラマの出演者と会える楽しみもできた。

【関連記事】
・明日最終回・芦田愛菜出演「マルモのおきて」視聴率どこまで伸びるか?

(文:久風子)