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2011年8月30日火曜日

Facebookとは一体何なのだろう?なりすまし疑惑「本名」登録の信憑性はいかに?


"Facebook"は、簡単に説明すれば米国発のSNS。

米国だけではなく全世界でユーザー数は年々増えており、日本でも登録数は311万人を超えているらしい。(2011年5月時点)

実名登録の安心感もあり、リアル世界の「ともだち」との繋がりを作るツールとして一部の愛好者には人気のようだが、実際、そんなにみんな上手く使いこなせているのだろうか?

そもそも「実名登録」って本当なの?


■別に「実名」じゃなくても登録できちゃうFacebook

「本名登録」と謳われているために、「実名」だと思い込んでいる人が多いらしいFBだが、実は別に実名じゃなくても登録できる。登録する際に本名だと証明する書類の提出などが全く不要だからだ。

日本名と掛け離れた名前で登録した場合、突然アカウントを停止されたりする事もあるらしいが、「日本太郎」とか「山田花子」ならば停止される可能性はまず無い。

アカウントを停止された場合は実名証明を出せばアカウントを復活させてもらえるらしいが、証明書を出さなくても「タイとのハーフなので変った名前ですが本名です」などと言い張って復活してもらった人もいるらしい。つまり、「実名登録」の規則はたぶん結構ゆるい。

なぜ「本名登録」が原則なのに仮名を使ってまで登録すんの?と言う話だが、SNSに登録する理由なんて人それぞれだ。筆者の場合は仕事上FBに関するハウツー記事をいくつか書かなくてはならなかったのでアカウントを作った。そういう人もいるって事。

そして、そんな理由でアカウントを作った場合、基本「ネット上で個人情報を漏らすのは危険」と知っている日本人の特性として、実名登録なんてする気にならないのである。学校でも「ネットに個人情報を書いてはいけません」と教わってるじゃない…。


■「実名」だけに「なりすまし」に遭うと本当に恐い

「実名」が規則であるFBは、Twitterのように「登録IDが被ると登録できない」という仕様がない。「実名」は同姓同名の人が山ほどいるのが当然だからだ。だから、簡単に「誰かと同じ名前で登録」する事が出来る。そんな事して何の得があるのだろう。と筆者も思うが、そんな事をしている人が実際にいっぱいいるらしい。

■筆者が体験した「気持ち悪いこと」

今月半ば、Aという人から「友達申請」を受けた。リアルな繋がりは何もない人である。そもそも「実名の繋がり」を求めるはずのFBなのに、筆者がアカウントを作ってから今日まで会ったこともない方からの「友達申請」ばかりである。

Twitterでは特に過去のやり取りも挨拶もなくフォローされても趣味が合いそうなら気軽にフォロー返しする筆者も、実名登録なのに何の挨拶もなく突然「友達申請」してくる人たちにはかなり警戒感を抱いていた。

今までは挨拶もなく「申請」してくる人たちは全て断っていたのだが、最近は何となくそういうのにも慣れて、ちょっとこっちで世界を広げてみようかとオープンに申請を受け入れ始めていた矢先の事である。

Aさんの場合は、あらかじめ筆者の趣味に対してコメントをくれたりした後の申請であり、挨拶付きだったので、筆者もあまり深く考えずに申請を受けた。筆者とAさんは「友達」というものになったのである。


・「あいさつする」と「メッセージ」

FBには「あいさつする」というボタンがある。筆者もこれを受けるまでは全く知りもしなかった機能だ。上にも書いたように、登録だけしてほとんど使っていないFBだが、この「あいさつ」を毎日のようにして来られる方が何人かいるので、筆者は毎日「あいさつを返す」をやっていた。Aさんもその内の1人だった。

そんなある日、Aさんから再び「友達申請」が来た。筆者も「あれ?この人、もう"ともだち"のはずだよね」と思ったのだが、何せ忘れっぽいので「申請を受けたつもりで、まだしてなかったっけ」と、軽い気持ちで再び申請を受け入れた。その結果、筆者の「友達リスト」にはAさんが2人になってしまった。




どういう理屈でそうなったのかよく解らなかったが、面倒くさいので筆者はそれをそのままにしておいた。すると昨日、Aさんから「メッセージ」が届いたのである。

内容は、「筆者に「あいさつ」を送ったが拒否された」という物である。筆者には身に覚えの無いことなので「別に拒否なんてした事はありませんよ。FBはあまり使っていないので拒否の仕方も知りません。」と返信した上、ついでに聞いておこうと思い「私の友達に貴方が2人いますが」という事を書いた。

それに対してAさんから来た返信は2通である。


この「あんたも知識がないんだから、あった事だけ報告しろよ」みたいな言い方が、とても人に物を頼む態度には思えずかなりムッとしたが、変な事に巻き込まれるのも面倒なので、筆者は上の「友達リスト」の画像を添付してAが2人いる事を説明、もう1人のFBのURLも書き添え、FB事務局に「スパム報告」するやり方まで丁寧に教えて差し上げた。


・解決したらしい

すると今朝、筆者が説明した通りにスパム報告した旨のお礼メッセージが届いた。筆者が自分の「友達リスト」を確認してみるとAさんは1人減っていた。「ニセAは削除されたんだな」と筆者は思い、URLを確認したところ、信じられないことが起きていた。

「友達」として消えていたのは、筆者が「本物」だと思っていた方のURLであった。「ニセA」は友達リストの中に普通に残っている。これって・・・・・!?


■ 結局「なりすまし」だったのか「二重人格者」なのか

結局、Aとは何者だったのだろう。同じ「本名」で登録し、全く同じプロフィールを書き、1人は「偽物が勝手に活動している」と憤慨している。しかし、リアル友達ではない筆者には、どちらが本物なのか見分けなんてつくはずもない。

筆者にあのメッセージを送ってきたのが「A」なのか「A'」なのかも解らない。もしかしたら二重人格者である可能性だってある。とりあえず・・・筆者は今朝「A」も「A'」も両方ともブロックした。だって気持ち悪いもの。

■ 長々と書きましたが・・・

結局、同じ名前でいくらでも登録できてしまうからこんな事も起きるわけである。何という無防備なシステムなのだろうか。

つまり、貴方が「友達」だと思って登録している相手は実は「友達'(ダッシュ)」である可能性もあるという事だ。「実名登録」全く信頼できないという事をお解かりいただけただろうか。

どうせ誰だか解らないのならば、最初から匿名登録しているTwitterの方が何だか安心して使えてしまうというこの皮肉。これも匿名掲示板好きな日本人ならではだろうか。


ちなみに、Facebookでは、かなり細かくプロフィールを何処まで閲覧者に見せるか設定する事が出来る。筆者が「A」さんとの関わりを断った後、プロフィールをとことん隠す設定に変えた事は言うまでも無い。

(文:久風子)

2011年8月24日水曜日

島田紳助・突然の引退会見 暴力団絡みで解雇?


8月23日、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑いバラエティタレントであり、漫才師の島田紳助が突如引退を表明。引退会見を開いた。


よしもとクリエイティブ・エージェンシーから各メディアに出された書面は以下の通り。



関係者 各位

島田紳助 芸能活動引退に関するお知らせ

このたび、弊社所属のタレント・島田紳助について、平成23年8月23日をもって芸能活動を引退することとなりましたのでご報告申し上げます。

弊社の調査によれば、島田紳助について、平成17年6月頃から平成19年6月頃までの間、暴力団関係者との間に一定の親密さを伺わせる携帯メールのやり取りを行っていたことが判明いたしました。このような行為は、社会的影響力の高いテレビ等のメディアに出演しているタレントとしては、その理由を問わず、許されないものであります。
 
今回判明した行為自体は法律に触れるものではなく、また、経済的な利害関係が認められるものでもありません。しかしながら、島田紳助が、多数のテレビ番組にメイン司会者として出演していること等に鑑みれば、弊社としては厳しい態度で臨むべきであると判断するに至りました。
 
この点について本人に事実確認を行った結果、当該行為を認め、何ら弁解することなく潔く反省したうえ、今後について、自ら社会的責任を取って芸能活動から引退したい旨の申出を受けましたので、弊社はこれを了承し、本日限りで芸能活動から引退することとなりました。
 
弊社では、皆様からのご批判・ご意見を全て真摯に受け止め、今後の会社運営に生かしていくとともに、さらに反社会的勢力との関係を断ち切る取り組みを一層強化してまいる所存です。
 
最後となりますが、島田紳助が出演するテレビ番組等を楽しみにして頂いていたファンのみなさまを始め、関係各位の信頼を裏切り、多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。


要するに暴力団関係者との密着が露見したので引退する、という話であるが、過去に芸能界でこのような事例は珍しくもなく、わざわざ騒ぎ立てて引退会見をするまでもない話である。引退するならばするで、サラッと報告すれば良いだけのことだ。

会見の内容も、ひたすら頭を下げて反省した様子を映すのみ。普通ならば引退までしないところを潔く引退して美談に仕立てたようにも見受けられる。そう遠くない内に復帰や政界への出馬があるのでは、という想像さえしてしまった。

気になるのは、民放各社だけではなく、NHKまでもがこの一芸能人の引退報道に妙に熱心だったことである。これを受けて、Twitter上では

「民主党にとって不利になる情報や重要事項が島田紳助の引退ニュースによって揉み消される確率が今後非常に高くなる」

という声も挙がっている。

先日のフジのデモにしても、他局の落ち度はどんどん報道するはずのマスコミが一切口を閉じているなど、報道機関の何処も信用できない昨今。この引退劇が実は何を意味しているのか、我々は自分の頭で考える必要があるようだ。

(文:久風子)

2011年8月8日月曜日

「Blogger」というブログシステム・「突然のスパム扱い?」気持ち悪い警告画面表示にビックリ

「Bloggr」とは、かのGoogleが運営しているブログシステムである。ズバリ、このサイトも「Blogger」さんを使わせていただいています。

使わせていただいているのにこんな記事を書くのもなんだが、実は昨日、突然恐ろしいことが起きて散々あたふたしてしまったので、同じような体験をするかも知れない方のために記しておこうと思った次第。

開設してまだ月日が浅い当サイトだが、最近忙しくて少し更新を怠っていたので昨夜は久しぶりに記事を入れようと自分のページを開いてみたら、以下のような事になっていたのである。



画像は解り辛いかも知れないが、要するにページが黒い「危険マーク」で塗りつぶされた状態だ。見るからに気持ちが悪い。

しかし、今まで掲載した記事の中に「危険」な物は一つもないはずだし、規約も特に破った記憶もないし、もちろんコピペサイトでもない。

当然、不安になった筆者はバタバタと検索したが、こんな状態はヘルプページにも全く報告されていないのだった。

似たような事例でヘルプページに「スパム扱いされて記事がブロックされ、投稿できない。」という物が載っていたが、その場合、Googleから警告メールがくるらしい。筆者はメールも探し回ったが着ている様子は無かった。

第一、このブログの場合は、新規に投稿する事が可能だったのである。試しに投稿してみると、きちんとUPされた。しかし、黒い警告マークで記事が覆われているのは相変わらずである。

ヘルプの中に何となくヒントは見つける事は出来た。それは「誰かにいたずらでスパム報告された場合、Googleは調査もなくバッサリとブログをブロックする」という物だった。そして、そのブロックを解くのには10日もかかるらしい。

『決してスパム行動などしていない当サイトだが、「高岡蒼甫」だの「フジテレビ」だの「韓流」だのの事を書いたから、気に食わない誰かに嫌がらせを受けた可能性はあるな・・・』と、釈然としないまま筆者はサイトの引越しを覚悟した。

そして、今日、「ブログのテンプレートを変える」という行動を何気なくしてみたところ・・・黒い警告マークが消えたのである。きれいサッパリだ。つまり、今回の警告は、Googleとは無関係であり、テンプレートに仕組まれた物だったのである。

筆者は以前のテンプレートを「bTemplates」から拝借していた。ここは「Blogger」向けのテンプレートを数え切れないほど揃えたテンプレサイトである。

仕様は無料だが規約はある。テンプレートに埋め込まれたテンプレ作成者のクレジットを勝手に削除しないこと。それだけだ。

そして、筆者は、そのやけに長々としたクレジットを我慢して埋め込み続けてきたのである。なのに何でこんな事をされなくてはならないのだろう?

もしかしたら、実は筆者が使っていたテンプレは有料で、無料期間が過ぎたのだろうか、などと色々考えてみたが、どうも解らない。好きなテンプレだったが、こんな事をされて未練は全く無い。ただ、筆者と同じ被害者が出ないことを祈るのみである。


さて、長々と書いたのに本題はここからである。つまり「Blogger」の利点と欠点について。

筆者が2ヶ月前、新サイトを作るに当たって、なぜ「Blogger」を選んだのか、という理由はもう忘れてしまった。今までにたくさんのブログを作ってきて何処も飽きてしまったことと、コラムサイトを作るという事でニュースっぽいテンプレがある目新しそうなところを使ってみたかったのだろう。

もちろん、作る前に検索して色々調べ、「とてもシンプルで簡単だ」という結論に達したから作る事にしたのである。記事は書きたかったが、テンプレに苦労するのは面倒くさかった。

しかし、実際にアカウントを作ってみると、思わぬ困難でいっばいだった。まず備え付けられているテンプレ数は、他のどのブログシステムよりも少なく、しかも、つまらなかった。結局、先ほど書いた「bTemplates」のような所から持ってくるしか無かった。

それ以上に筆者がアタフタしたのが、言語である。テンプレを選ぶにせよ、何かのやり方を探すにせよ、何もかもが筆者の非常に苦手な英語であった。もちろん、Google ClomeにもFirefoxにも翻訳アドオンは入れてあるが、翻訳機の日本語って何か変じゃないですか・・・

筆者は仕事柄、人から頼まれてブログを立ち上げたりする事もあるが、FC2などでは普通、凝らなければ半日も掛からず立ち上がる。しかし、Bloggerでは本当にいちいち四苦八苦した。ヘルプも非常に不親切なのである。

それだけに、昨日まで使っていたテンプレには愛着があったのだが・・・もういいです。

結論
「Blogger」の良い所
・カスタマイズ性が高い
・HTMLさえ理解していれば、かなりたくさんの事が出来る
・記事の投稿は簡単
・トラックバックシステムがないせいか、スパムアクセスが少なそう

「Blogger」をお薦めしない人
・HTMLが全く解らない人にはお薦めしない
・英語に弱い人にはお薦めしない
・自己解決できない傾向の人にはお薦めしない

何か起きても何もしてくれないクールな感覚がこのブログシステムにはある。そこも米国産という感じ。

(文:久風子)

2011年7月26日火曜日

俳優・高岡蒼甫、フジテレビに「韓国のTV局か」

俳優の高岡蒼甫氏が、Twitterでフジテレビに対して「韓国のTV局か」とつぶやいた事がネット上で話題になっている。




ツイートは7月23日に投稿された物で、高岡さんは「正直、お世話になった事も多々あるけど8は今マジで見ない。 韓国のTV局かと思う事もしばしば。しーばしーば。 うちら日本人は日本の伝統番組求めてますけど。」と語っている。

確かに今に始った事ではなく、ここ何年かテレビ局が韓流番組を流す時間は多い。特に昼間の時間帯は、TBSは朝の10時から1時間、フジテレビは14時から2時間、テレビ東京は12時半から1時間、韓流ドラマを放送する時間に使っている。

「この時間を使って何か他に有意義な番組を」と言っても、どうせ芸能スキャンダルを流すような番組しか作らないだろうと思うと、もう何が流れていても同じような気もするが、実際、韓流ドラマは今だにそんなに需要があるのだろうか?

主婦層を狙うのならば、主婦層が「懐かしい」と感じられる日本のドラマの再放送の方が視聴率が取れそうな気がする。少なくとも筆者の周りには、そういう声の方が大きい。


さて、その後のツイートで「傷ついた人がいたら申し訳ないと思う」「発言を取り消すつもりはない」と語っている高岡さん。

芸能人のTwitterがネット上を騒がせる、といえば、つい先日の「山本太郎氏ドラマ降板」が記憶に新しい。一般人ならば何をつぶやこうがネットの片隅の発言だが、芸能人は公の人。一つの発言が周りにも影響を与えることは考えなくてはなるまい。

勇気ある発言だとは思うが、今後の仕事などに差し障りがないのだろうか、と余計な心配をしてしまう。韓流に偏っているのはフジだけではないのだから、テレビ局は指定しない方が良かったのでは。

最近、韓流といえばフジテレビの名前がやたらと挙がるが、筆者にはTBSの方が韓流に染まっているように思える。ゴールデンタイムのドラマの中に無意味に韓流スターを登場させたり、現在も韓流ドラマのリメイクを流しているのはTBSである。

2003年のヨンさまブームからの韓流の波は今だに衰えないという事だろうか。それとも、ネットニュースで騒がれているように本当に「作られたブーム」なのだろうか。日本も海外から買い取られる素晴らしい物をたくさん作っているのだから、もっと自信を持って自国にアピールしていってほしいものである。

視聴者が本当に求めているのは、韓国の物でもアメリカの物でも、もちろん日本の物でもなく、「面白いもの」なのだから。


(文:久風子)

2011年7月24日日曜日

【向田邦子の世界「阿修羅のごとく」を見る】

先日NHKで3夜に渡って再放送されたドラマ「阿修羅のごとく」を見た。

本放送は1979年、今からもう30年以上前である。ほんの子供の頃のことだが、筆者は本放送を見ている。恐らく親が見ているのを一緒に見ていたのだろう。

筆者は現在もほとんどの連続ドラマを見る「ドラマおたく」だが、本当に心に残る傑作は1年に1本出てくるかどうかだ。特に最近のドラマは過去の作品の焼き直しにしか見えない内容の物や、視聴率狙いのキャスト主体の脚本作品が多く、夢中になれる物はほとんどない。

「阿修羅のごとく」は、30年も前の作品だが、現在見直しても傑作だと思えた。ドラマ史に残る1作だ。

子供の頃に見た作品が、こうも脳裏に焼きついているというのは尋常ではない。今回の再放送の前にも何回か再放送を見た覚えはあるが、様々なシーンが鮮やかに記憶に蘇ってくる事に軽く身震いした。実に多くのシーン、多くのセリフが自分の中に残っていたのである。

家族の物語であり、男女の物語であるこの作品は、見る年代でまた感覚が違う。子供の頃に見たこの作品と、20代で見た再放送と、そして今回見た再放送では、私自身の女のしての立場が大きく変わっている。

長女の家に愛人の本妻が押しかけるシーンでは、昔はただの「恐い女」にしか思えなかったが、今回は本妻の哀れさに涙が出た。息が詰まるシーンは、また新たな感動となって心に残る。10年後に見た時には、また違う感慨が生まれる事だろう。

作品中のあらゆるシーンに流れるトルコの軍楽が、また耳に残るのである。愛人の出現を、家族の一大事を、馬鹿にするように、また哀れむように、励ますように、この音楽は流れ続ける。子供の頃からずっと、これほど自分の中に残っているドラマのテーマ曲は他にない。まるで自分の人生の中にもずっとこの曲が流れ続けていたかのように感じるほどだ。

電話が携帯ではなくてカバーが掛かった懐かしい家電でも、街並みが昭和の空気その物でも、このドラマの語るテーマは全く古臭くは無い。家族のことや男女のことは、時代が変わっても何も変わらないということなのだろう。向田邦子の脚本、和田勉の演出、このドラマのスタッフは本当に素晴らしい。


さて、NHKは7月26日から、向田邦子原作のドラマ「胡桃の部屋」を放送する。「阿修羅のごとく」三夜放送は、このための看板のようなものだったわけだが・・・筆者にとっては、少々高すぎる看板のように感じられる。

時代が変わって向田邦子作品はどのように描かれるのか。楽しみに待とう。


「胡桃の部屋」7月26日放送開始(全6話・火曜22時NHK総合)
公式サイト: http://www.nhk.or.jp/drama10/kurumi/





(文:久風子)

2011年7月22日金曜日

【Twitterから引いてみた「菅首相終了」】

Twitterから引っ張ってきた面白すぎる画像・・・
7月22日午前現在RT順位第3位。




「字幕の起こした奇跡」

テロップの偶然なわけですが、凄すぎるでしょ。
あと3日、頑張って下さい。総理。


本当に、アナログ放送は、あと2日で終了です。

(文:久風子)

2011年7月20日水曜日

【映画「コクリコ坂から」に見る懐かしい横浜港】


先週7月16日から公開された、スタジオジブリの最新映画「コクリコ坂から」。公開前は、監督の前作の評価の事もあって映画・アニメファンの不安の声も囁かれていた作品だったが、蓋を開けてみると素朴で温かいストーリーや優しい絵柄が好感を呼び、映画ファンの評価も今のところ上々に思える。

この映画は横浜が舞台に描かれていることから、映画公開の7月16日には横浜市長も自ら「JR桜木町」駅前で映画と横浜のPR活動を行ったという。

しかし、作中で描かれているのは、現在の横浜ではなく「古きよき横浜」だ。


映画の舞台は1963年、東京オリンピック前の横浜である。港を行き交う船、赤白のマリンタワー、路面を走る市電、古い桜木町駅・・・現在の開かれた「みなとみらい」しか知らない人たちにとっては見たこともない風景だろう。

筆者は横浜生まれ、横浜育ち。1963年はまだ生まれる前だが、それでも「子供の頃に見たことがある横浜」をこの作品の中にたくさん見る事が出来た。ストーリー自体も思春期を思い起す切なさや優しさに満ちていたが、「横浜」を知っている者にとっては、また違う感慨がある。

ジブリアニメは郷愁感誘われるのも特徴の一つだが、そういう意味で筆者にとってこの作品は何度も涙誘われる映画となった。作中にも「古きよき物を壊さない」下りがあるのだが、まさにこの映画の中には失われた横浜の姿がある。

横浜に生まれ育ち、「みなとみらい」で開発前の横浜の風景を知っている世代に、大いにお薦めしたい作品だ。





(文:久風子)

2011年7月19日火曜日

【名優・原田芳雄さん死去】


2011年7月19日9時35分、俳優・原田芳雄さん(71)が肺炎のため都内の病院で亡くなった。
2008年に早期大腸がん手術が成功し俳優に復帰したものの、その後も体調は完全には良くなっていなかったらしい。

原田芳雄さんは、1940年2月29日生まれ。俳優座養成所を経て1967年にテレビドラマでデビューし、ワイルドな魅力やアウトロー風の風貌で多くの活躍をし、年齢とともに社会派作品の上司や一家の親父役としてもドラマ、映画に欠かせない存在となっていった。

出演映画、ドラマは100本を超える。映画関係の受賞も数知れず、2003年には紫綬褒章受章も果たしている。また、大の鉄道ファンとして「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)に出演するような一面もあった。

4月クールのドラマ「高校生レストラン」(日本テレビ系)では、主人公(松岡昌宏)の父親である住職役で特別出演していたが、最終回目前に「突然、父が旅に出る」という形で降板。ドラマ視聴者からは原田さんの台詞回しの様子から「体調が悪いのではないか」という声は上がっていた。テレビドラマ出演としては、この「高校生レストラン」が遺作となる。

映画は、本年7月16日公開(19日現在公開中)の「大鹿村騒動記」(阪本順治監督)が最後の作品となった。この作品は、原田さん自身と阪本順治監督の熱望が実現して公開に至った原田さん主演の映画であり、最後を飾るのに相応しい舞台となった。

最後の最後まで俳優でありつづけた原田芳雄さん。今までの大きすぎる存在感から、今後、スクリーンやテレビ画面にその姿が見られなくなるというのは信じられない。日本は、また偉大な俳優を失ってしまった。心からご冥福をお祈りしたい。

それにしても、2011年は芸能界の訃報が多い。全く芸能界に縁がない身でも、いつも見ている人たちが亡くなる事は、一つの時代の終わりを感じさせて寂しいものである。

(文:久風子,イラスト:ikasama4)

2011年7月18日月曜日

【おめでとう!ナウシカ…じゃなくてなでしこジャパン!-Twitterから引いてみた画像-】

   7月18日11時現在、RT順位1位のツイートです。




「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」ナウシカJAPANだったのか!

うまい!

おめでとう、なでしこJAPAN!






(文:久風子)

2011年7月17日日曜日

ジブリ映画「コクリコ坂から」舞台挨拶も盛り上がって出足好調

昨日7月16日から公開されたジブリの新作映画「コクリコ坂から」の初日舞台挨拶が、都内・有楽町のTOHOシネマズスカラ座で行われた。

舞台挨拶は、ジブリの鈴木プロデューサーから指名を受けた長澤まさみさんが仕切り、初司会に時折り噛みながらも声優出演者にツッコミを入れたり、楽しい司会者ぶりだった。

「コクリコ坂から」は、講談社発行「なかよし」で1980年1月から8話に渡って掲載された少女漫画(画・高橋千鶴、原作・佐山哲郎)を宮崎駿が脚本、宮崎吾朗が監督して製作されたスタジオジブリのアニメ映画作品。

宮崎吾朗監督にとっては、2006年に公開された「ゲド戦記」に続き2本目の監督作品となる。

主人公は、長編アニメ映画に声で出演するのは初の長澤まさみと「ゲド戦記」でも主演を務めた岡田准一。他に竹下景子、石田ゆり子、風吹ジュン、内藤剛志、香川照之、大森南朋などベテラン俳優人陣が脇を飾る。

前作「ゲド戦記」の映画評は、あまり良い声が聞かれなかった宮崎吾朗監督だが、近作は、今のところ概ね好評価。
1960年代の懐かしい風景を描いた、ちょっと甘酸っぱい作品だ。ストーリーも心に残る温かさがあり、夏休みに親子で楽しむのにも最適だと思われる。

来週からの映画興行成績ランキングの結果も前日から公開されている「ハリー・ポッターと死の秘宝」にどれだけ迫るか楽しみだ。

(文:久風子)

2011年7月15日金曜日

【2011年7月期ドラマ・あの子役の行く末は・・・】

2011年4月期のドラマは、子供役者の活躍の場だった。
視聴率好評の内に幕を閉じたフジテレビ「マルモのおきて」芦田愛菜ちゃんだけではなく、視聴者は様々なドラマの中に素晴らしい子役たちの活躍を見ただろう。

「こんな所に来とうはなかった」と言うセリフで視聴者を涙の渦に巻き込んだ「天地人」の子役・加藤清史郎くんは、映画「忍たま乱太郎」のCMで毎日のようにテレビで見かけるが、子役が「有名子役」と言われるためには、どのくらいの努力が必要なのだろうか。さぞかし親御さんも大変であろう。

さて、ちょこちょこ引っ張り出されているが、7月期は芦田愛菜ちゃんはお休みのご様子。他の子役たちは、その後どのような活躍をしているのか見てみよう。


谷 花音(たにかのん)ちゃん 
あの「名前をなくした女神」の羅羅ちゃんである。母子ともに強烈なキャラクターだったことと可愛らしい容姿もあってか、「全開ガール」(フジ月9)にレギュラー出演。お金持ちの娘役で主要キャストの1人である。

小林星蘭ちゃん
「名前をなくした女神」の彩香ちゃん。彼女は、元々すでに有名子役だったと言ってもいいだろう。現在は「渡る世間は鬼ばかり」(TBS)に時々出演中。

黒崎レイナちゃん
「ハガネの女」のタオ役が出番が少ないけれども印象的。12歳の美少女である。「ブルドクター」(日テレ)の1話に出演。


7月期で見かけたのは、今のところこんなものだった。意外と少ない。そう考えると、羅羅ちゃん役だった花音ちゃんは大出世と言ったところだろうか。恐らく、ボチボチと1話だけの出演などで出てくる子もいるのだろうけれども、ちょっと寂しい感じもする。

4月期ドラマも、以前から良く見ていた子役さんの顔もチラホラあったし、生き残るのは大変な世界なのだろう。みんながテレビや映画にどんどん出てくる日を楽しみに待とう。







ちなみに筆者が春期ドラマで一押ししていたのは「名前をなくした女神」の健太役・藤本哉汰くん。活躍してくれる日を待っています



(文:久風子)

【「イケパラ」「美男ですね」イケメンドラマの行く末は・・・】

本日7月15日より、TBS金曜ドラマ枠(22時~)で韓国ドラマのリメイク「美男ですね」が放映される。初回である本日は、21時からの2時間3分スペシャルだ。

「美男ですね」の元は、韓国SBSにて2009年10月7日から11月26日まで放送された大ヒットドラマ。日本でも2010年7月からBSジャパンとフジテレビで放映された。このドラマには日本でも今大人気の「グンさま」ことチャン・グンソクが美男の1人として出演している。

あらすじは、シスターになるために修行をしていた主人公が、双子の兄の代わりに大人気イケメンバンド「A.N.JELL」のメンバーとして男装して潜り込むハメになる、というもの。

以前の記事にも書いたが、この7月からの新ドラマは「イケメン男装ドラマ」が3本放映される。一週早く始ったフジテレビの「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」と、TBSの深夜帯ドラマ「桜蘭高校」。そして、この「美男ですね」である。

「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」の方は、初回視聴率は10.1%。好評だった前作との比較もあり、ネットでの評判は散々。次回の視聴率は、もっと落ちる事が予測される。

大体において、リメイク作品は難しい。「美男ですね」の元ドラマには、今をときめくチャン・グンソクが出ていたこともあって、韓流ドラマファンの目も厳しそうだ。

どう乗り切るか、まずは初回スペシャルに注目したい。








主演の瀧本美織ちゃんは、かなり美男(イケメン)なんだけどね…




【関連記事
・7月期ドラマ『イケメンドラマ』3本かぶる

(文:久風子)

【NHK朝ドラマ「おひさま」でタケオコールが熱すぎる件】

NHKの朝ドラ「おひさま」の登場人物・宮本タケオを応援する声が熱い!

「おひさま」は、2011年4月4日から放送開始されたNHKの朝ドラ(毎週日曜以外・朝8時から放送。正式名称は「連続テレビ小説」)。
井上真央主演で、信州・安曇野と松本で太平洋戦争中後の激動の時代を逞しく生き抜いた女性を描く物語。主人公・陽子をとりまく家族、友情、教職で接してきた生徒たちなど、人間関係が温かく描かれ、週間最高視聴率は20.8%。評価は概ね好評である。

「タケオ」とは、主人公・陽子の近所に住む幼馴染の青年だ。尋常小学校の同級生時代から陽子に淡い恋心を抱いており、人の良さや陽子に対する気持ちのいじらしさが視聴者から応援の声を呼んでいる。

演じているのは柄本時生さん。俳優・柄本明さんの次男で家族は全員俳優の芸能一家だ。タケオの母親役「はる」を、柄本さんの実の母、角替和枝さんが演じているのもまた面白い。

本日、7月15日はフジテレビ「笑っていいとも!」のテレフォンコーナーのゲストが柄本さんだった。ピアスなど意外な装飾品に驚く声もあったが、素朴でシャイな雰囲気はタケオそのもの。

ドラマでは、主役の陽子が結婚して松本に住むようになったため出番が減ってしまったタケオだが、主人公一家だけではなくて彼の今後も気になるところである。幸せになれ、タケオ!








「笑っていいとも!」放送中のTwitterの反応も熱かった!














(文:久風子)

2011年7月14日木曜日

【ウォンビン、ビール「hite d」のイメージモデルに抜擢される】

「韓流四天王」の1人、韓国俳優のウォンビン(원빈)が、韓国内でビール販売数1位を誇る「hite」から昨年発売された「hite d」の日本モデルとして起用された。

ウォンビンは、1977年9月29日生まれの韓国俳優。優しげで整ったルックスで、デビュー直後から人気が高まり、韓国を代表する有名俳優ペ・ヨンジュン、チャン・ドンゴン、イ・ビョンホンと共に「韓流四天王」の1人と呼ばれている。

日本では、日韓合作ドラマ「フレンズ」で人気が高まった。人気絶頂の2005年に徴兵制度により入隊し、2009年、映画「母なる証明」で復帰を果たしている。

実はイメージモデルの抜擢はビールだけではない。本日7月14日、韓国アウトドアブランド「K2」のモデルとしても抜擢されている。

入隊している間に韓国からは次々とスターが出ているが、まだまだトップの座に君臨し続けるウォンビン。「母なる証明」での繊細な演技は素晴らしかったので、筆者としては映画俳優としての活躍に期待したいが、そこも心配することはなかった。今年の秋には「おじさん」(イ・ジョンボム監督・原題:아저씨)が公開される予定。今後もますますの活躍が期待できそうだ。




(文:久風子)

2011年7月13日水曜日

【タモリ降板、『笑っていいとも!』打ち切り?】

お昼の長者番組として日本に長年定着している「笑っていいとも!」が打ち切りになるかも、というニュースがネット上を騒がせている。

「笑っていいとも!」は、1982年(昭和57年)から平日毎日12時からフジテレビ系列で放映されているバラエティ番組。司会は開始当初から29年間、タモリ(森田一義)が担当しており、正式な番組名は「森田一義アワー 笑っていいとも!」である。

ニュースの出所は「東京スポーツ」。理由は「視聴率低迷によるお役御免」だそうだ。しかも、タモリは日本テレビ系列「笑点」の司会者になるというオマケ付き。

「ないだろう・・・」と言うような話だが、東スポの記者はTwitterでも「タモリの降板は確か」と自信満々の発言をしている。

確かに、「笑っていいとも」も、すでに30年近く。レギュラーは毎年のように入れ替わり、企画も変わっているとはいえ、マンネリ感も否めない。しかし、現在でも若手芸人の登竜門の1つだと言えるだろうし、俳優など豪華ゲストがプライベートを語る「テレフォン」のコーナーを楽しみにしている視聴者も少なくない。

「テレフォン」のコーナーで、ゲストから話を引き出すタモリの話術は素晴らしい物である。あれは他の芸人にやらせようとしても無理があるのでは・・・。

何にせよ「降板」は有りえない。タモリが下りる時は「笑っていいとも!」も終わる時だろう、と筆者は思っているし、体調不良などタモリ自身の都合によってしか終わる事もないだろうと考えている。

ネタ元があの「東スポ」なので、気にするまでもない事かも知れないが、もしも本当に終わってしまうとすれば、かなり寂しい気がするのは筆者だけではないと思うのだが・・・。

(文:久風子)

2011年7月12日火曜日

【韓流アイドルは、なぜ「○○担当です」と言うんだろう・・・】

7月11日放送の「しゃべくり007」(日本テレビ系・毎週月曜22時~)に、韓流アイドルBEASTがゲスト主演した。

BEASTは、2009年10月14日に韓国でデビューした6人組のアイドルグループ。「BEAST」とは「野獣」という意味。日本ではデビュー当初から「野獣系アイドル」として売り出していた。

「野獣系」というからには、近年日本で流行の「草食系男子」に対抗して、雄々しく逞しく硬派で・・・というイメージを勝手に抱いていたのだが、意に反して「しゃべくり007」ではツッコミを入れた司会者の上田に「特に野獣系という事ではない」と否定。

「BEAST」とは「カッコイイ」などの意味だそうである。メンバーの雰囲気も、今時の優しい男子というイメージ。野獣系とはほど遠い。

さて、この日、番組中で自己紹介していったメンバーだったが、それぞれ「お父さん担当」「クール担当」などと「担当」を述べていた。これは、「少女時代」「KARA」も同様で、以前から筆者が不思議に思っていたところ。恐らく日本向けにデビューの時からそういう設定を作っているのだろう。

なるほど、ジャニーズのグループなどでも雰囲気からして「クール」「優しい」「天然ボケ」「やんちゃ」など、担当のような物がある気はする。しかし、自分自身で「やんちゃ担当で~す!」などと言う者はいない。

韓国から見ると、日本のアイドルはそう語っていなくても語っているように見えるほど作ったキャラクターに見えるという事なのだろうか。韓国から見た「嵐」など、誰が何担当と言われているのか気になってしまう。

(文:久風子)

2011年7月7日木曜日

【今、テレビ東京系のドラマが熱い!「モテキ」「鈴木先生」】

「『テレビ東京』でドラマ」と言うと「えっ。ドラマなんてやってるの?」と言う方も多いかも知れない。はい。やっております。しかも、かなり秀作のラインナップだ。

元々、時代劇などを見かける事が多かったテレビ東京が、若者世代からをターゲットにしたドラマを始めたのは、2005年からの「ドラマ24」(金曜24:12~)つまり深夜枠だろうか。「ローカル局でしかも深夜枠と来たらどれほどチープだろう」と思われる向きもあるかも知れないが、なかなかどうして、映画並みのクオリティだ。

キャストは有名俳優だし、製作も邦画ファン、ドラマファンにはお馴染みの監督が行っている物が多く、しかも、深夜だからハッチャケている。

2010年7月期に放映された「モテキ」(森山未來・主演、大根仁・脚本・監督)は、視聴率は軒並み2~3%台だったものの流行語大賞にノミネートされ、2011年9月にはついに映画化が決定した。(現在は「パルコ・グランバザール」とコラボCM中)

また、2010年から開始された月曜22時枠もドラマファンには高い評価を受けている。この6月まで放映されていた「鈴木先生」(長谷川博己・主演、古沢良太(他)・脚本)も、勢いのある演出、独特のカメラワーク、役者さんたちの表情豊かな演技で高評価。毎週、抜けられないスリル感で楽しみな作品だった。

ドラマというのは、役者の事務所と製作側の「馴れ合い」のような物が見えてくると面白くなくなってくる。キャスティングや主題歌のゴリ押し、出演者の評価に有利そうな脚本の変更など、何処かの局の9時枠のように「あの事務所の人が主人公だから大した内容にならないよね」と言われるようになったらお終いだ。

その点、テレビ東京のドラマには、そういった「しがらみ」の無い潔さが感じられる。視聴率に拘らない(拘っているんだろうけれども)実験的面白さの中で役者さんたちも伸び伸びと楽しく演じている空気。そういうエネルギーが視聴者に伝わるのだ。

残念なのは、全国放送ではない、という事である。放送月日や時間が遅れている地域もあるようだが、全く放送のない地域もあるらしい。これは、本当に「もったいない」事だ。

ちなみに、現在「モテキ」は毎週日曜23:30から、「鈴木先生」は土曜22時から、BSジャパンで再放送中である。見逃した方、見てみたい方でBSの入る環境にいる方は、ぜひ。


これから始まる7月期ドラマは、月曜22時枠は、福田沙紀剛力彩芽のW主演で、性別の判別が出来ない特殊な遺伝子の元で生まれた主人公たちを取り巻く物語を描く「IS(アイエス)~男でも女でもない性~」(7月18日開始)。

「ドラマ24」枠は、山田孝之主演で、お人良しの青年が村を救うために仲間と「薬草」を求めて旅をするローコスト冒険ドラマ「勇者ヨシヒコと魔王の城」(7月8日開始)。






どちらも、設定からして期待できるドラマになりそうな予感がする。

2011年7月6日水曜日

【スピルバーグの世界を懐かしく楽しむ『SUPER8』(スーパーエイト)の魅力】

「趣味は映画を見る事」と履歴書に書いて「スピルバーグが好きです」と言うと、「こいつ、どうせスピルバーグしか知らないんだろ」と思われるから止めた方がいい。』という話を聞いた事があるが、スピルバーグが好きで何が悪い。筆者はスピルバーグが好きである。






スピルバーグの世界には、どこかしら救いがある。それは、「ET.」のようなファンタジー系の作品のみならず、「シンドラーのリスト」のような社会派作品、「ポルターガイスト」のようなホラーでさえそうなのだ。ラストにホッとできる甘さがある。

また、スピルバーグの世界には夢がある。大人不在の中で成長していく子供が描かれることが多いのもスピルバーグ作品の特徴の1つだが、その過程で現われる不思議体験が、何故か見る者の郷愁を誘うのである。

「SUPER8」の中でも、子供たちは子供たちの世界の中で成長を遂げていく。作品の中で起こる様々な出来事は誰しも体験できるような事ではないけれども、みんなで何かに夢中になったり、親に内緒で何処かに出かけたり、そんな体験は懐かしく思い出す事が出来る。

「未知との遭遇」「ET.」など、スピルバーグの昔のSFファンタジー作品を愛する人たちは、この作品の中に「懐かしいスピルバーグ」をたくさん見つける事が出来るだろう。

「スピルバーグが好き」という貴方こそが心から楽しめる1本。監督・脚本のJ・J・エイブラムスが愛するスピルバーグの世界を再現した1本。「SUPER8」は、そんな映画だった。

・SUPER8 公式サイト (2011年6月24日より全国絶賛公開中)


(文:久風子)

2011年7月5日火曜日

【データ放送体験・日本テレビドラマ「ピースボート-Piece Vote-」を見てみた】

日本テレビで7月4日深夜(実質は5日0時18分)から、新ドラマ「ピースボート-Piece Vote-」が開始された。

ストーリーは、突然、意図せずに貨物船に乗せられた7人の若者たちが、命がけのサバイバルゲームに巻き込まれていくサスペンス。主演はこれがドラマ初主演となる濱田岳。他にも細田よしひこ、平愛梨、関めぐみなどドラマや映画で御馴染みの若手俳優が顔を揃えている。


このドラマ、出演者や内容だけではなく、「データ放送サービスを使って視聴者のコメントがテレビ画面にリアルタイムで反映される」という初の試みが話題となっている。パソコン、携帯、Twitterなどで投稿すると、そのコメントが画面に流れる仕組みだ。

実際にはコメントの内容は確認してから流しているようなので、即時反映されるわけではないが、同じドラマを見ている人たちとの一体感をライブ感覚で楽しむ事が出来る。

普段からツイッターで実況しながらドラマを見ている人たちは多いわけだが、それがテレビ画面に現われるというのは見ていて面白い。

コメント投稿には、公式サイトにアクセスして投稿フォームからコメントする方法と、Twitterから投稿する方法がある。

しかし、昨日の放送で筆者のツイッターでのつぶやきは全く反映されなかった。投稿には、細かいルールがあるらしい。

・20文字以内でないと反映されない。
・ハッシュタグ「#piecevote」を付けないと反映されない。
・返信(@)を含む投稿、RTを含む投稿は反映されない。
・絵文字や半角文字は反映されない。

とりあえず、ルールはこんなところ。昨日は初のことだからか特に反映されるのが遅かった気がするので、来週は短文で投稿してみようと思う。

ニコ生動画を見ている人は、それをテレビ画面で見ている印象かも知れない。もっとも、表示されるのは3件まで。画面が文字でいっぱいになることはない。

肝心のストーリーはというと・・・映画やドラマをたくさん見ている人にとっては、既視感のあるストーリーに思えるという声も大きかった。まあ、まだ始まったばかりである。細かいことに拘らず、とりあえず、新しい試みを楽しんでみよう。

・「ピースボート-Piece Vote-」公式サイト

(文:久風子)

2011年7月4日月曜日

【フジテレビドラマ「マルモのおきて」最終回視聴率23.9%!次期ドラマ「イケメン☆パラダイス」にもコラボ出演】

フジテレビ日曜21時「ドラマチックサンデー」枠で昨日3日放映された「マルモのおきて」最終回の平均視聴率 は、23.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが解った。(最高視聴率は27.5%)

同時間に放送されているTBSの大ヒットドラマ日曜劇場「JIN-仁-」の影響もあり、「マルモのおきて」の初回視聴率は11.6%。「JIN」の最終回は先週すでに終了しているため、録画していた視聴者のオンタイム視聴があったのだろう。大健闘の数字である。

子役の芦田愛菜ちゃん人気もあり、阿部サダヲの民放初主演ドラマという話題性も手伝って、開始前から注目された部分もあったが、心温まるストーリーや安心して見ることが出来る優しい演出など、堅実なドラマ作りが人気に繋がったと言えよう。

ドラマの本質は、やはり人気役者を揃えて持ち上げるストーリーを作ることではなく、視聴者の共感を呼ぶストーリー作りにあるのだと再認識させてもらえる良いドラマだった。

昨日の放送中には、10日スタートの次期ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」に主演する「AKB48」の前田敦子、共演の中村蒼、三浦翔平がコラボ出演するという演出もあった。同じく「イケメン☆パラダイス」の初回には、芦田愛菜ちゃんと鈴木福くんがコラボ出演する予定。

番組のエンディングでは、スペシャルドラマの放送決定告知もあり、ファンにとっては再びこのドラマの出演者と会える楽しみもできた。

【関連記事】
・明日最終回・芦田愛菜出演「マルモのおきて」視聴率どこまで伸びるか?

(文:久風子)